School Stories
学校だより
アメカレ通信
出会ってくれてありがとう!
生まれてきてくれてありがとう!
昨日は、私が最後に担任を持った子どもたちの卒業式。
1年生で出会った子どもたちが、こんなに立派に大きくなって、輝かしい姿で巣立っていく。そして、その姿をこうして見せていただけるなんて、なんとありがたいことなのだろう…
昨日の子どもたちは、1年生の時に話し合いに話し合いを重ねて、一緒に学校で馬を飼い始めた子どもたち。

入学してきたその時からとっても個性豊かで、一人ひとりクリエイティビティが溢れていて。
そんな子どもたちをみながら、「今のいわゆる学校でのルールは本当に必要なのだろうか」と、さまざまな「?」が浮かんできたあの時。
いわゆる学校のスタンダードでいうと、一年生は「まずは席に座って姿勢正して列に並んで時間通りに行動できる練習を!」みたいな風潮があるが、「それって本当に今必要?」と考え直させてくれた子どもたち。
あらためて考えてみると、小学校の6年間って、入ったばかりの1年生の段階で、まずは「社会性」を身につけるために、一度各自の「創造性」は置いといて、みんなと同じことできる練習をしていることが多いのでは?と。
でも一度失われた「創造性」って、そんな簡単に戻せるもんではない。
むしろ、「社会性」こそ6年間かけて徐々に育めばよくって、その代わりに一番大事にすることは、今この瞬間に子どもたちそれぞれが持っている溢れんばかりの「創造性」をいかに失わず大切にのばしていけるか、そちらの方ではないのだろうかと…
こんなに個性豊かで輝いている子どもたちを、何かの枠にはめるということはしたくない、というより、そんなことできない!じゃあ、自分の考えでとことんやってみようか!とチャレンジした1年間。
そんな子どもたちとの日々は、こちらがハッと気付かされることばかり!
一つひとつの発想が面白すぎて、このまま大きくなっていくとどんな人に育っていくのだろう?とワクワクするような子どもたちだったなぁ。
昨日見た6年生となった子どもたちは、本当にそれぞれの個性に磨きをかけ、ハッと驚くような宣言をしている子もたくさん!胸を張って堂々と自分の想いを語る姿に、終始涙涙涙…大きくなったなぁとしみじみ…
あらためて、この「教師」という仕事の尊さと、本当にこうして一人ひとりの子どもたちの成長を共に見守らせてもらえ、大切な「生きる時間」に関わらせていただけていることの幸せをつくづく感じました。
やっぱり思うのは、いつも子どもたちから教えてもらうことばかりだなぁと。「先生のおかげで」という言葉をたくさん子どもたちが贈ってくれる。嬉しいと共に、こちらからも「あなたたちのおかげで」が溢れるほど湧いてくる…!

これは、本当に自分が関わらせてもらった全ての子どもたちに思うこと。
昨日は、卒業式だけでなく、随分前に受け持った高校卒業にあたる教え子ともたくさん会えて、より一層感じたなぁ…
あらためて、これまで出会ってきてくれた一人ひとりの子どもたちに、心から贈りたい!
「出会ってくれてありがとう!生まれてきてくれてありがとう!」
そんな言葉がずっと響いていた1日でした。
4月には、いよいよ新しい学びの場「amazing college」が開校!!
毎日子どもたちがいる空間でまた過ごせることの幸せを感じつつ、子どもたちにとっての人生における貴重な時間を、愛とワクワクがつまった最高な日々にしていくために、できる限りの力を尽くして臨んでいきたいなと思います。
Text by 校長 岩崎 千佳
