School Stories
学校だより
アメカレ通信
教えて!あなたを変えた運命の一冊
真のリーダーの姿がそこに。「風の谷のナウシカ」
子どもたちにとって好奇心・探究心の種が眠る学校の図書館。本を読むことは新しい世界の扉を開くことでもあります。それは子どもも大人も同じです。「あなたを変えた運命の一冊は何ですか?」 アメージングカレッジ校長の岩崎千佳さんに伺います。
愛を持って包み込む。その深さに気づけた「風の谷のナウシカ」

読書は好きですが、読む時期には偏りがあるタイプです。例えば読みたい!という時期は本を買った勢いでその日のうちに3冊読み終えることもありますし、逆に自分自身で新たなものを生み出すための余白を残しておきたくてあえて読まない時期もあります。加えて読むのはほとんどが活字の本で漫画は読まないのですが、「風の谷のナウシカ」だけは別。いつか読んでみたいと思っていた作品でした。
人や虫や植物など、種別を超越し全てを愛で包み込んだ先に見えてくる世界が物語られているのですが、ちょうど自分が管理職をしていた時に読んだこともあり、これこそ自分がありたい真のリーダーの姿だと深く感動しました。そして日々現場で起こるひとつひとつの事柄に対して「善い・悪い」「正しい・間違い」の二項対立ではなく、ナウシカのように全てを愛を持って包み込み考えた時にどうなるか?ということを意識して物事を進めるきっかけになりました。これは今も学校という場作り、子どもたちとの関わりにおいてもつながっています。
人間という枠を飛び出した深く大きな愛を感じられる
「風の谷のナウシカ」は、自然までをも包み込む深い愛を感じられる物語です。「人間」という枠を飛び出して大いなる自然の愛を感じたい!そんな時にぜひ手に取って読んでみて欲しいです。

岩崎千佳さん
アメージングカレッジの校長を務める。子どもから出てくる好き!知りたい!という探究心を大切に、子どもたちの本当の声を拾い上げながら現在進行形で授業を行う。
風の谷のナウシカ
映画「風の谷のナウシカ」の原作コミック。全7巻で映画の元になったストーリーは2巻目あたりまで。原作コミックでは宮崎駿の世界観を堪能できるだけでなく、映画では語られていないナウシカの活躍を知ることもできる。